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夏の風物詩・五山の送り火
8月16日の行われる京都の夏の風物詩でもる「五山の送り火」は、お盆にお迎えしたオショウライサンを再びあの世にお送りする行事。
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燃やされているのは護摩木。前日までに各場所にて護摩木が授与されます。大文字では約1万5000本もの護摩木が保存会によって燃やされます。
五山の送り火
夜8時から20分間、5分間隔で点灯されます。
東山如意ヶ岳の「大」
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松ヶ崎西山の「妙」と「法」
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西賀茂船山の「船型」
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金閣寺裏手の「左大文字」
嵯峨鳥居本の「鳥居型」
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順番で次々と点火する様子はなんとも幻想的。
五山の送り火の起源
五山の送り火の起源は、室町時代以降に京都で行われていた「万灯篭」や「千灯篭」といった灯篭行事と言われています。
灯篭行事 は、あの世から戻ってきたご先祖様を供養し、火に照らしてあの世にお帰りいただくという行事です。
元々は素朴な行事でしたが、大勢の人に見てもらうための工夫が進み、山の斜面に火床を築き、松明で大きな字などを描く発想が生み出されたそう。
以後江戸時代初期には、京都の夏の行事として定着しました。
2021年五山の送り火
2020年の引き続き、京都三大祭をはじめ、相次いで京都で行われるお祭りや行事が中止となった2021年。
五山の送り火も2020年は、通常75ある火床を大幅に減らし規模を縮小して行われました。
2021年も昨年と同様縮小して開催が決定。
大の字の中心部と頂点、端の計6か所に点火。鳥居形は上部2か所、そのほかはいずれも1か所を予定。
今年も送り火の様子を、KBS京都テレビにて生放送されるので自宅にいながらも五山の送り火を見ることがおすすめです。