つづりのコラム「京都人が本当に使う京言葉・前半」

  • 2021年3月29日
  • 2021年3月30日
  • コラム
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上品で可愛いと言われる京都弁。京都弁は京言葉とも呼ばれ、全国の人気方言ランキングでも必ず上位にランクインされます。


昔、公家で使う「御所ことば」と一般庶民が使う「町方ことば」がありました。これが混ざり合り変化して現在の京都弁になったといわれています。

舞妓さんがよく使う「おきばりやす」「そうどすえ」「おたのもうします」などは京都人はほとんど使いません。(洛中に住む年配の方からはたまに聞きますが…)


 
今回は京都人が本当に使う京言葉について紹介するよ★



おおきに

ありがとうございます、の意味。若い方もよく使い、飲食店などでは「おおきに~」「毎度おおきに~」と帰り際に言われることが多々あります。





いきし、いきしな

行きがけのこと。「いきし(いきしな)に見たわ」などと使われます。ちなみに帰りがけのことは、「帰りし、帰りしな」といいます。





いちびる

調子に乗る、調子に乗ってはしゃぎまわること。お調子者のことは「いちびり」。京都では動物にも「いちびってからに~」といいます。
同類語に「いきる、いきってる」があり。





いけず

意地悪なこと。「あの人はいけずな人やわ~」など。意地悪されることを「いけずされる」ともいいます。





~よし

「~しなさい」という意味。「はよいきよし=早くしなさい」や「やめよし=やめなさい」など目上の人がよく使う強めの命令文から、「食べよし=食べなさいよ」などと丁寧な使い方もあります。
「いいかげんにしよし!」といわれたらめっちゃ怒ってはると思ってください(笑)





かなん

困る、嫌だ、という意味。語源の「かなわない」が「かなわん」になり「かなん」になったといわれています。「明日雨やったらかなんわ」や「暑ぅてかなん!」や、あきれ果てた時に「も~かなんわ」など使われます。





どんつき

つきあたり、袋小路のこと。四条通の東のどんつきは「八坂神社」、三条通の西のどんつきは「天龍寺」など。
京都人に道を聞いて「どんつきの手前の道を上がって二軒目」などといわれると全くわかりませんよね(笑)通訳すると「つきあたりの手前の道を北に行って二軒目」です。





おくどさん

ご飯を炊くかまどやかまどを守る神様のこと。今では見かけることが少なくなったおくどさんですが、昔の京町屋では欠かせない存在でした。おくどさんには火防の神様・愛宕さん(愛宕神社)の火伏せのお札が貼られているのをよく見ます。





にぬき

ゆで卵のこと。京都の台所・錦市場でも「にぬき」の品名で販売されているゆで卵。語源は、卵を固くなるまで「煮抜く」に由来しているそう。ちなみに京都では鶏肉のことを「かしわ」ともいいます。





たいたん

煮物料理のこと。漢字で記載すると「炊いたん」。京都のおばんざいや和風居酒屋では「○○と○○のたいたん」というメニューを見かけます。「お揚げさんとかしわのたいたん」とは油揚げと鶏肉を炊いたもの。京都では油揚げのことをお揚げさん、いなり寿司はお稲荷さん、豆腐はおとふさん、などとさん付けで呼びます。






 
後半に続くよ~♪
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