つづりのコラム「京都の伝説」

  • 2021年3月26日
  • 2021年3月26日
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千年の歴史を持つ京都。京都には古くから伝わる伝説や不思議な話が沢山存在します。
昔話のような曖昧な話ではなく、具体性を帯びた伝説が多いのが特徴。

 
今回はちょっと不思議な京都にまつわる伝説を紹介するよ♪




飛梅伝説 北野天満宮


菅原道真公をご祭神として祀っている北野天満宮。全国約1万2000社の天満宮、天神社の総本社です。

菅原道真は梅をこよなく愛したといわれ、境内にはたくさんの梅が植えられています。天満宮内には50種類、約1,500本ほどの梅があります。


菅原道真公の御歌「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 主(あるじ)なしとて春を忘るな」でも謳われているとおり、政敵の陰謀で大宰府に左遷された菅原道真公。
菅原道真公を慕って、北野天満宮の梅の木ははるばる大宰府まで飛んでいき、根を下ろしたと言われています。

これは「飛梅伝説」と呼ばれ今でも受け継がれています。




百夜通い 随心院


世界三大美女の一人と言われている「小野小町」が余生を過ごした場所とも言われている「随心院」


恋多き女である小町の恋愛エピソードで最も有名な「百夜通い(ももよがよい)」

熱心に求愛してくる深草少将に対して小町は「私のことを想ってくださるなら、100日間毎私のところに通ってください、それが出来たらあなたと契りを結ぶ」と言ったそう。
少省は小町の邸宅に毎晩通ったが、100日目の夜の過労と大雪で息絶えてしまった…という悲恋の物語です。




鬼門の猿 京都御所


京都の中心「京都御所」、寛政2年焼失した御所を再建する際、御所を取り巻く築地塀が鬼門になることが判明。

神の使い手と言われる木彫りの猿を祀ることにより、無事落成。

しかしこの猿が夜な夜な大声をあげたり、通行人に悪さをするので閉じ込められたとされています。

現在でも御所の北東角は「猿ヶ辻」とも呼ばれています。




幽霊子育飴 みなとや


京都市東山区にある六道珍皇寺の門前飴みなとやの「幽霊子育飴」


夜に店じまいをしていると、青白い顔をした女性が飴を1文売って欲しいと訪れました。
その翌日もまた翌日も夜な夜な飴を買いに来る女性。主人は怪しく思い女性をつけてたところ、女性は墓場に。
ある墓の中からなんと赤ちゃんの鳴き声が。掘り起こしてみると生きた赤ちゃんがいたそうです。


幽霊となった女性が赤ちゃんになめさせるたに飴を買いに来たのがみなとやだと言われています。
また、ゲゲゲの鬼太郎の元になった飴としても有名です。(鬼太郎は墓場から生まれたそう!)



へそ石 六角堂


京都中京区にある六角堂。山門を入ってする右手にある敷石の中央にある六角形の石が「へそ石」
京都のほぼ中央にあたることから人体に例えて「へそ石」と呼ばれています。


このへそ石はもともと門前の六角通にありましたが、平安京造営の際お堂の位置が道筋に当たることが判明。
桓武天皇が祈った所、六角堂自体ががひとりでに北へ15mも動いた伝説があります。




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