つづりのコラム・実は京都が起源?!「京都のことわざ・7選」

  • 2021年3月15日
  • 2021年3月21日
  • コラム
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千年の歴史をもつ京都。
歴史上の様々な出来事や当時の生活から生まれた戒めや教訓などから、様々なことわざが生まれたと言われています。

京都をほめたたえたものから、皮肉めいたものなど京都の風土や京都人の性格を表したものもが多く、起源を調べると面白いものも多いです。



 
今回は京都のことわざを7選を紹介♬みなさんはいくつ知っていたかな?






❶清水の舞台から飛び降りる



有名なことわざ。思い切って大きな決断をするという意味。


由来は、江戸時代に観音様に願をかけて清水の舞台から飛び降り無事であれば、願いが叶うという、もしくは死んでも成仏できるという、という民間信仰からきているようです。

実際に身を投げて亡くなる人も多く、明治時代には飛び降りは禁止されたそう💦






❷東男に京女(あずまおとこにきょうおんな)


男性は気前のよい江戸の男、女性は美しくて優しい京都の女が良いとされていることわざ。

威勢が良く勇敢な東男、女性らしくおしとやかな京女、この取り合わせがお似合いと言われています。

確かに、街を歩いていても京都の女性は美人が多いような気がします!優しい…?かは微妙ですが(笑)奥ゆかしさという言葉は現代の京都の女性にも当てはまると思います。









❸京に多きものは寺と女


京都は寺と美女が多いという意味。東男と京女と同様、京都人が絶対考えであろうことわざ(笑)



ちなみに現在、全国で一番寺院が多い県はどこだと思いますか?
答えは…なんと愛知県で4605寺。続いて大阪、兵庫、滋賀、そして五位が京都。

美人が多い県ランキングでは、一位が福岡県、二位が秋田県、三位が北海道。京都は微妙な九位どすえ。







❹堂々巡り


現代でもよく耳にすることわざ、堂々巡り。同じような思考や議論を何度も繰り返すという意味。

実は堂々巡りの起源は清水寺と言われています。



これは昔夜な夜な清水寺の周りを繰り返していた百度詣りからきています。何度も同じ場所を回ることから転じて、堂々巡りとなったそう。







❺埒があかない


物事も決着がつかない、進展しないという意味をもつことわざ。

これは京都の上賀茂神社が発祥と言われていています。

上賀茂神社では昔から、「競馬」という行事が行われており、決着がつくまで「埒(らち)」という馬の通用門が開かないことからこのような言い回しになったそう。


上賀茂神社の神馬。つぶらな瞳がとても可愛い♥







❻鴨川の水で顔を洗うときれいになる 鴨川の水を産湯に使うと美人になる


少し長いことわざですが、水に対する信仰や鴨川の素晴らしさを讃えています。

鴨川は京都人に愛されてますよね。

余談ですが、「鴨川」と「賀茂川」の違い。
出町柳駅にある「鴨川デルタ」と呼ばれる三角州があります。これより西側は賀茂川、南側が鴨川と呼ばれています。


写真は京都市民の憩いの場でもある「鴨川デルタ」



京都人はなんとなく上流は賀茂川、下流は鴨川という認識を持っています。






❼後の祭り


物事が終わった後で後悔の念を抱いても、すでに手遅れであるという意味のことわざ。

実は京都八坂神社のお祭りである「祇園祭」が起源と言われています。



祇園祭のビッグイベントである山鉾巡行がある「前の祭」に対して、その後の地味な「後の祭」。後の祭りを見に行っても意味がないということが語源となっているそう




 
有名なものから、京都ならではのものまで…京都発祥のことわざって多いんだね!










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