今回は京都市北区にある今宮神社の紹介です🎵
「やすらい祭」でも有名な今宮神社
京都市北区紫野にある今宮神社は、平安時代に流行った疫病をおさめるために建造されたのが始まりとされています。
また徳川綱吉の生母 である「桂昌院」の氏神社として、「玉の輿」のご利益もあると言われています。
今宮神社にて4月第二日曜日に開催される「やすらい祭」は京都の三大奇祭としても有名。
平安時代には、桜花が散ると同時に疫病の原因となる疫神が飛び散ると言われていて、春に蔓延する疫病を鎮め、無病消息を祈願したのが始まり。
花傘を先頭に、赤熊と言われる赤毛や黒毛をつけた鬼に扮した行列が、笛や太鼓のお囃子に合わせて町内を練りあるき、今宮神社の本殿前では大鬼が大きな輪になってやすらい踊りを奉納します。
春の花々で美しく飾られた花傘の中に入ると厄を逃れると言われていて、現在でも花傘が回ってきたら傘に入り無病消息を祈願しています。(2021年度は地域の巡行は中止されました)
境内はそこまで広くないので30分もあればゆっくり参拝できます。
新緑と朱色の楼門のコントラストが美しい♡
楼門とともに登録有形文化財にも登録されている拝殿には百人一首が掲げられています。
神社を彩る花手水
最近では花手水も始められ、訪れた参拝者を楽しませてくれます。
訪れた日はちょうど入れ替えの時で、美しく活ける様子を見ることができました。
紫陽花と向日葵に、アリウムで高さを出しています。今回は全体的に華やかにしてみたとおしゃっていました。
今宮神社の手水は桂昌院が元禄7年に桂昌院が寄進したもので。お玉の方(桂昌院の別名)にちなんでお玉の井と呼ばれています。
流れ出る水は井戸水なのだそう。
夏越の祓 茅の輪くぐり
京都の6月の風物詩である「夏越祓」は、6月30日がちょうど1年の折り返し地点。
お正月から半年の間に半年の罪や穢れを祓い、後の半年の無病息災を祈願する年中行事です。
師走の大祓を「年越しの祓」、6月の祓を「夏越祓」といいます。
古代では毎日の洗濯や入浴がなかったことから、雑菌が繁殖しやすい夏を前に衣類などを新調し、疫病を予防する意味もあったとも伝えられています。
京都の多くの神社では6月下旬になると「夏越祭」が執り行われます。
今宮神社ではも夏越の祓にむけて色々な準備がされていました。
拝殿の前には大きな茅の輪くぐりが設置。
茅で作られた大きな輪の中を、左回り、右回り、左回りと8の字を書くように3回くぐり穢れを落とします。
最後に左足からまたぎ、本殿にむかい参拝します。
「夏越祓の歌」=「水無月の夏越の祓をする人は千年の命延ぶといふなり」を唱えながらまわります。
花手水の横には子どもでも通れそうな小さな茅の輪もありました⭐
また夏越の祓では、健康祈願としてやすらい人形を奉納します。
紙で作った「人形」に名前や年齢を記入し、健康への願いを込め社殿に奉納。
中に入っている「蘇民将来子孫也」のお札は抜き取って、門戸に掲げておけば厄除けとなり一家は繁盛すると言われています。
また神社によっては、紙で作った「人形」に名前や年齢を記入し、人形で身体を撫で自身の穢れを移し流す「人形流し」を行うところもあります。
今宮神社では当日の6月30日、神職をはじめ参列者揃って茅の輪をくぐる神事が行われます。(2021年は未定)
それでは皆様、また次のレポートでお会いしましょう🎵
皆様にとって京都がハッピーライフでありますように✨