京都北区上賀茂にある「上賀茂神社」は正式名称は賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)。京都で最も古い神社のひとつです。
23万坪の広い境内全てが京都の文化財として世界文化遺産として登録されています。
広大な境内。新緑の緑と鳥居の朱色のコントラスが美しい。
上賀茂神社は鳥居が4つもあります。これは一の鳥居と呼ばれ三の鳥居まであります。また西の鳥居もあります。
二の鳥居を抜けると、立砂があります。立砂(たちずな)は神山を象たものです。清めの砂の始まりが立砂だと言われています。
ゆっくり散策して楼門へ。荘厳な美しさに圧倒されます。この奥は本殿があり祈祷のための祈祷殿もあります。
上賀茂神社は緑豊かで小川が流れています。「ならの小川」といい百人一首でもよまれています。
「風そよぐならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏のしるしなりける」
現代語訳…風がそよそよと吹いて楢(ナラ)の木の葉を揺らしている。この、ならの小川の夕暮れは、すっかり秋の気配となっているが六月祓(みなづきばらえ)のみそぎの行事だけが、夏であることの証なのだった。
また紫式部が何度も参拝したと言われており歌碑がります。
「ほととぎす 声まつほどは 片岡の もりのしづくに 立ちやぬれまし」
現代語訳…ホトトギス(将来の結婚相手)の声を待っている間は、この片岡の社の梢の下に立って、朝露の雫に濡れていましょう。
紫式部はここで恋人を待っていたのでしょうか。
紫式部と和歌が書かれたハート形の絵馬。片山御子神社は縁結びの社です。
毎月第4日曜日は手作り市が開催されています。7月はコロナの影響か出店が少なかったような気がします。
小さいお子さんをお連れの方は、ならの小川で水遊びがおすすめです。雨のため写真は濁っていますが、本来は透明で綺麗です。木々のおかげで日陰もあるので真夏でも過ごしやすいです。
上賀茂神社は小川のせせらぎ、木々の緑、神社にあるすべての自然がパワースポットです。京都駅や市街からは離れていますが自然の中でゆったりと流れる時間を過ごしてみてはいかがですか?
⛩賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ/通称・上賀茂神社)
京都市北区上賀茂本山339番地 京都市地下鉄からは遠いので京都市バスが便利です。(京都駅や地下鉄北大路、北山駅からもバスが出ています。
駐車場 有(1日500円)