最近では町屋をリノベーションそたカフェやレストランなども沢山みかけるようになりました。
祇園にあるお茶屋さんもこの町家造り。
祇園の花見小路通りを歩いていると、町屋が連なり飲食店なのかお茶屋さんかわからなくなります💦
祇園の中でも最も古く格式の高いお茶屋の「一力亭」もこの町屋造りです。
町屋は通りに面した間口が狭く、奥に深い造りになっているのが特徴。
これはまるで鰻の住処みたいなことからこう呼ばれるようになったそう。
表から奥に通り庭が続いていて、それに沿うように玄関や台所、奥の間などが一列に並んでいます。そして一番奥には狭いながらも庭があるのが特徴。この庭には蔵があったりするところも多いです。
昔は間口の狭さによって税金が決まっていたそうで、出来るだけ間口を狭く奥の長くして税金を節約したと言われています。
犬矢来(いぬやらい)
町屋の軒下にある防護柵のようなものが「犬矢来」。
竹や丸太、鉄などを使い縦横に組んで作った囲いのことで、雨の跳ね返りや泥はねから家を守ったり、泥棒除けの役目もあるようです。
元々は犬の放尿除けのために「犬矢来」と名付けられたと言います。
鍾馗(しょうき)
家の守り神とされ、小屋根の上に祀られています。
鍾馗さんは中国で鬼を退治したという伝説の英雄で、疫病神を祓い、魔を取り除くと信じられてきました。
現在の街やでも家に降りかかる邪気を祓い、守るために取り付けられています。
格子
細い角材を縦横に間を透かして組んだ格子。
外かららも見えにくく、風通しも良いのが特徴。
外壁面と一直線に作られるた「平格子」や、張り出した「出格子」などもあります。
坪庭
町屋の庭は家の中ほどまたは一番奥にあり、使うというよりは観るための庭です。
間口が狭く奥に長い町家には、光や風を通すために庭は欠かせない存在。
石灯篭や手水鉢などが置かれ、一坪程度の狭い庭ですが、家の中の癒しの場所でもあります。
これ以外にも、2階部分の格子窓「虫籠窓(むしこまど)」や漆喰塗りの厚い土壁と扉で防火性を高めた倉庫「土蔵」など、現在の家屋では見られないものも。
京町家がこのような造りとなった理由は、都であった京都が人口密集地であったこと、また京都の夏の蒸し暑さを防ぐため、など。まさに先人の暮らしの知恵ですよね。
町屋をリノベーションしたゲストハウスもあるので、実際に宿泊してみて京の居住文化に触れるのもいいですね☆