2年ぶりに復活した祇園祭の山鉾建て。装飾品の保全などの問題や、組み立て技術継承のため山鉾の一部が実施。
2021年度の祇園祭は、34基のうち17の保存会が山鉾建てを実施する予定です。
今回は2021年に建てられる後祭の6基について紹介します♪
祇園祭 後祭
祇園祭は、祇園にある八坂神社の祭礼で、7月から1ヶ月間にわたり様々な行事や神事が行われます。
869年に始まった祇園祭。
当時、京の町では疫病が流行し、人々は神仏に祈願することで収めようとしました。
疫病を鎮めるため、「祇園社」(現在の八坂神社)に66本の鉾をつくり疫病の退散を祈願したのが始まり。
祇園祭には、前祭と後祭があり、7月17日に前祭の山鉾巡行、7月24日に後祭の山鉾巡行が行われます。
後祭は前祭に比べると地味な印象ですが、ゆっくりと山鉾を鑑賞することができます。
以下は2021年に建てられる後祭の6基について紹介。(通常は全てで11基)
役行者山(えんのぎょうじゃやま)
室町三条上がった所に位置する山。
中央に役行者、右に葛城神、左に鬼の姿をした一言主神を祀っており、役行者が一言主神を使って葛城と大峰の間に橋を架けたという伝承に基づいています。
鯉山(こいやま)
室町六角下った所に位置する山。
龍門の滝を登る鯉を表していおり、装飾品のベルギー産のタペストリーは重要文化財に指定。
八幡山(はちまんやま)
新町三条下った所に位置する山。
三条町内に祀る八幡を勧請した山で、会所にある八幡宮の祠を乗せ巡行。
宵山期間中は、海北友雪筆の「祇園祭還幸祭屏風」を見ることができます。
北観音山(きたかんのんやま)
新町六角下った所に位置する山で、通称上がり観音。
巡行時に柳の枝を垂らしているのが特徴。
南観音山(みなみかんのんやま)
新町錦小路上がった所に位置する山で、通称下り観音。
北観音山と同様に巡行時に柳の枝を垂らしているのが特徴。
山を立てる際、北観音山との間で松取り式が行われます。
大船鉾(おおふねほこ)
新町四条上がった所に位置する鉾で、2021年度の後祭の鉾は大船鉾のみ。
後祭の最後尾を巡行する鉾。1864年に大部分を焼失しましたが、平成26年には鉾の姿が再建し巡行に復帰。
京都大丸の地下道ウィンドウでは、33基のミニチュアサイズの山鉾が巡行する様子を見ることができます。
2021年8月31日まで開催。