京都山科にある「隨心院」は平安時代の女流歌人、小野小町が余生を過ごした場所です。
世界三大美女と言われるほど絶世の美女として知られていますが、出生や生い立ちなど正確にわかっておらず、謎に包まれた人物と言われています。
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」有名な百人一首にもなった歌です。
現代語訳では
「桜の花の色は、むなしく衰え色あせてしまった、春の長雨が降っている間に。ちょうど私の美貌が衰えたように、恋や世間のもろもろのことに思い悩んでいるうちに。」情熱的な恋愛感情を読んだ歌が多いですね。
本堂を拝観させてもらいました。綺麗に手入れされているお庭。小野庭苑です。
こちらがSNSでも有名になった襖絵。小野小町の一生を描いた作品です。はねず色(鮮やかな薄紅色)で表現されており、平安時代の絢爛豪華な様子が描かれています。
京都で活躍する絵描きユニットだるまや商店さんが手掛けた代表作です。
グラフィックアートで作られた作品。近くで見ても美しい。これは小町が生まれた時の様子が描かれています。
襖絵以外にも素晴らしい歴史物が展示されています。
また写仏や写経も行われています。こんな時代だから心落ち着く静かなひと時を過ごしてみたいですね。
小野小町の絵馬。可愛いです。
拝観している間に御朱印をお願いしました。
境内をゆっく散策、新緑が美しい。
小町が毎日顔を洗う水を汲んだといわれている化粧井戸。
随心院は梅が有名で小野梅園は3月頃が見頃となります。3月下旬に開催される「はねず踊り」もありますが、2020年度は残念ながら中止になりました。
梅園だけではなく、秋の紅葉もとても美しいです。
⛩ 隨心院
住所:京都市山科区小野御霊町35
拝観:午前9時〜午後5時(拝観料 大人500円)